INFINITE、猛暑、大雨、負傷を乗り越え、ソウルでワールドツアー開幕

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ここ数日間、猛暑が続いていた。気温が下がる気配すら見えなかった。ちょうどその時、嬉しいにわか雨が降り出した。しかし、その雨は大雨になってしまった。会場の屋根も貫きそうな勢いだったが、公演開始直前に嘘のように止んだ。問題はメンバーの足の負傷だった。状態は深刻だった。しかし、ファンとの約束、そしてコンサートへの意志でステージに上がった。誰も彼の負傷に気付けないほど激しいパフォーマンスをこなした。

猛暑も、大雨も、負傷もINFINITEの「INFINITE EFFECT」を止めることはできなかった。

8日午後、ソウルオリンピック公園体操競技場ではINFINITEの単独コンサートが開催された。今回のコンサートは2ndワールドツアー「2015 INFINITE 2nd WORLD TOUR-INFINITE EFFECT」の幕を開ける公演であり、ソウルに続き台湾、中国などアジアはもちろん、北米、南米、ヨーロッパでも公演を開催する。

約25曲を選曲したINFINITEは150分もの時間を埋め尽くした。メインステージや花道で繋がったサブステージを十分に活かし、INFINITEは多彩な構成を届けた。全曲ライブバンドの公演にこだわるINFINITEは激しいダンスでもぶれない歌唱力を誇った。

INFINITEは完全体のステージをベースに、ソロやユニットとして“もう一つのINFINITE”を届けた。公演の中盤、INFINITEのそれぞれの魅力が光りを放った。そのスタートを切ったのはウヒョンであった。自作曲「Everyday」を初公開したウヒョンはダンスなしでボーカルだけでステージを届けた。バンドの演奏とともにウヒョンはINFINITEの音楽とはやや違うロックの雰囲気を披露した。

次に登場したのは今年1月に2ndアルバムをリリースしたユニットINFINITE Hだった。ホヤとドンウは花道に登場し、ファンを熱狂させた。「Sorry, I’m busy」「Pretty」を選曲し、ヒップホップへの情熱を見せつけた。3番手はリーダーのソンギュであった。5月にソロ活動を展開し、人気を博したソンギュは「Kontrol」で深い感性を届けた。

最後のユニットはソンヨル、エル、ソンジョンで構成されたINFINITE Fであった。爽やかな雰囲気のINFINITE Fは「胸が躍る」「My Girl」で明るいエネルギーを披露した。3人のメンバーはステージの端まで訪れるなどファンサービスも届けた。移動ステージに乗り、バラの花をプレゼントするイベントもあった。INFINITE Fはニューアルバムへの情熱も見せ、ファンを熱狂させた。

今回のコンサートでINFINITEは7月に発売した5thミニアルバムのタイトル曲「Bad」をはじめ、収録曲のステージを披露した。「足取り」「Love Letter」「向かい合って立っている」「エンディングをお願い」「Moonlight」でタイトル曲とは対照的な雰囲気を演出した。その後は日本でリリースした「24時間」「Just Another Lonely Night」「Dilemma」を韓国語バージョンで披露した。

特に今回のワールドツアーでは新曲「For You」を公開し、ステージを初披露した。“カル群舞”(体を曲げる角度から指先まで完璧な刃物のように合わせるダンス) と呼ばれる激しいダンスに焦点を当てたINFINITEは、従来の楽曲とは異なるジャンルに挑戦した。INFINITEはスタンドマイクを使ってステージを披露した。ミディアムテンポで始まった「For You」は時間が経つに連れてスピーディになり、みんなで楽しめる構成となった。ファンと近くでコミュニケーションし、会場を盛り上げた。

公演の中盤では昨年リリースした楽曲「Last Romeo」のオリジナルバージョンのミュージックビデオが流れた。現在オンライン上に公開されている映像とは異なる内容であり、メンバーのエルとLOVELYZのソ・ジスが主演を演じた。発売当時はいろいろな都合上、ミュージックビデオを新しく撮影し、編集を行ってソ・ジスの出演シーンは削除されたまま公開されていた。

同日のコンサートはこれまでのINFINITEのコンサートと比べてややもすれば完成度が落ちるのではないかと懸念されていた。それはメンバーのホヤが足を負傷したためだ。ドンウとともにグループのパフォーマンスでメインを担当しているホヤの不在は、“カル群舞”グループとして有名なINFINITEに相当の致命打を与える可能性があった。そのため、ホヤは足の回復よりINSPIRIT(INFINITEのファン) との約束、そしてステージの完成度を選んだ。

オープニングステージが終わってからINFINITEは「現在ホヤは足を動かすといけない状況だ。元々はギプスをしていた。全体のダンスは踊れない。メンバーたちは休めと言ったが、本人が必ず参加するという意志が強かった。しかし、一部のステージではダンスができない部分もある」とホヤの足の状態を伝えた。

ホヤはオープニングステージで「BTD-Before The Dawn-」「Paradise」「Be Mine」で華やかなパフォーマンスを披露していた。約7曲が終わってからホヤは用意された椅子に座って、ダンスなしでボーカルとアドリブに集中した。しかし、ユニットステージを含むヒット曲メドレーでは自身の特技を披露することを躊躇わなかった。十分自身の役割を果たしたホヤだったが、「INFINITEは休むことなく走っていたのに、僕は休む時間があった。恥ずかしいかぎりだ」とコメントし、残念な気持ちを伝えた。

「TO-RA-WA」「共に」でアンコールステージを飾ったINFINITEは9日にも同会場でコンサートを開催した。

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